GA4のレポート作成は自動化できる?無料の定期配信で足りる会社と組む会社

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GA4のレポート作成を自動化したいなら、まず無料の定期配信で足りるかを確かめてください。毎月同じ形の数字を見るだけなら、データポータル(旧Looker Studio)の定期配信でレポートがメールに届きます。
この定期配信は無料版でも1日1回まで送れます。届くのはレポートのPDFを付けたメールです(データポータルの定期配信の説明)。自動化を組むのは、数字の置き場所が散らばっているときと前月との差の説明まで欲しいときです。
この記事では無料の定期配信でできることと足りないことを説明します。そのうえで自動化を組むときの上限と止まる理由をお伝えします。最後に御社がどちら側かを決める表と今日やることをまとめます。
毎月同じ形ならGA4のレポートは無料の定期配信で届く
GA4(Googleのアクセス解析の道具)の画面は、毎月の報告に向けて作られていません。見たい数字が別々の画面に分かれているので、担当者が画面を開いては表に写すことになります。報告の資料づくりに時間がかかっているのは、多くの場合この写す作業です。
データポータルは、GA4やSearch Console(Googleの検索での表示回数やクリックが分かる道具)の数字を1つのレポートにまとめられるGoogleの道具です。一度レポートの形を作れば、開くたびに新しい数字に入れ替わります。
上の定期配信の説明によると、無料版でも作ったレポートを決まった日時にメールで送れます。メールにはレポートのPDFが付き、本文には全体を開くリンクが入ります。受け取る人のアドレスは50件まで指定できます。
見る数字と形が毎月同じなら、写す作業は定期配信に置き換えられます。
無料の定期配信で足りないのは数字を合わせる作業と説明
定期配信には決まりがあります。同じ説明では無料版の配信は1日1回までです。1つのレポートに付けられる予定は1件だけです。個人のアカウントで送れるメールは1日200通と1か月800通までです。
毎月の報告なら、この回数で足りなくなることはまずありません。足りなくなるのは中身の方です。
届くのは作っておいた形のPDFです。先月より何が増えて何が減ったか、なぜそうなったかは書かれていません。問い合わせの数をメールの受信箱で数えている会社なら、その数は担当者が自分で足すことになります。
つまり定期配信が代わりにやるのは写す作業までです。上司に聞かれる「なぜ減ったのか」に答える部分は、人が数字を読んで書く作業として残ります。
説明まで欲しい会社や数字の置き場所が散らばっている会社は、定期配信だけでは足りません。
自動で取り込むにはAPIと実行時間の上限がある
数字を自動で取り込むには、GA4のData API(プログラムから数字を取り出す窓口)を使います。たとえばGoogleのスプレッドシートとApps Script(Googleのサービスを動かす短いプログラム)を組み合わせて、毎月1日に前月の数字を表に入れる形です。
作る前に知っておきたい上限が2つあります。
- GA4のData APIは、標準のプロパティで1日20万トークンと1時間4万トークンまでしか使えません。トークンは問い合わせの重さに応じて減る単位です(GA4のData APIの割り当て)。
- Apps Scriptの1回の実行は6分までです。時刻で動かす処理の合計は無料のGoogleアカウントで1日90分までです。Google Workspaceでは1日6時間までです(Apps Scriptの割り当て)。
Apps ScriptからGA4の数字を取り出すには、Analytics Dataという追加のサービスを先に有効にします(Apps ScriptのAnalytics Dataの説明)。どのプロパティのどの数字を取るかも、プログラムの中に書いておきます。
作る作業は4つあります。数字を取り出すプログラムを書くこと・試すこと・毎月動く時刻を決めること・止まったら直すことです。最初の3つは一度で終わりますが、4つ目はずっと続きます。
自動で取り込む形は作れますが、上限を知って作り止まったときに直す人が要ります。
弊社で動かしている数字の取り込み
弊社でも、毎朝5時半にGA4とSearch Consoleから前日の数字を取り込んでいます。記事ごとの読まれ方や診断と問い合わせの数を1か所で見られるようにしています。
自動化は作って終わりではありません。つないだサービスの仕様が変わったり合鍵の期限が切れたりすると、取り込みは止まります。だから止まったことに気づく見張りと直す作業がずっと要ります。
数字の読み方は人が最後に確かめています。全部を自動にはしていません。
自動の取り込みを入れるなら、止まったときに気づける人と手順も一緒に用意します。
定期配信で足りる会社と自動化を組む会社
判断の基準は、写す作業だけを減らしたいのか説明まで欲しいのかです。次の表で御社がどちら側かを確かめてください。上司に見せる資料にもそのまま使えます。
確かめること | 定期配信で足りる | 自動化を組む |
|---|---|---|
毎月見る数字 | GA4とSearch Consoleの決まった数字だけ | 問い合わせや売上など別の場所の数字も合わせたい |
欲しいもの | 数字の表とグラフ | 前月との差とその理由の説明まで |
届けたい回数 | 1日1回より少なくてよい | 1日に何回も新しい数字を見たい |
止まったときに直す人 | 決まっていない | 社内か頼める会社に決まっている |
上の3行がすべて左側なら、データポータルの無料の定期配信から始めてください。形を一度作れば毎月の写す作業は要らなくなります。
上の3行に1つでも右側があり直す人が決まっているなら、自動化を組んでください。直す人が決まっていないなら、決めるまでは定期配信で始めます。
御社が今日やること
どちら側でも、まず次の4つから始められます。
- 先月の報告資料を開き、載せている数字を1つずつ書き出す
- 書き出した数字がGA4とSearch Consoleとそれ以外のどこにあるかを分ける
- 上司が毎月聞いてくる質問を3つ書き出す
- 上の表に当てはめて、定期配信で足りるか自動化を組むかを決める
よくある失敗は、レポートの形を決めないまま自動化を頼むことです。何の数字をどの形で見るかが決まっていないと、自動にしても毎月作り直すことになります。AIに数字の説明を任せるときの注意は数字の読み違いを扱った別の記事で書いています。
弊社がやっていること
弊社は業務の自動化として、毎朝の数字の取り込みのほかにコラムの公開とThreadsへの投稿も動かしています。どれも人が最後に確認してから先へ進む形です。
つないだサービスの仕様が変わったり合鍵の期限が切れたりすると、どの自動化も止まります。だから止まったことに気づく見張りと直しが要ります。
一方で、毎月同じ形の数字を見るだけの会社には自動化を組むことをすすめません。無料の定期配信で足ります。数字を取り込むだけで問い合わせが増えるとも言えません。報告の中身を考える部分は任せずに、数字の読み方は人が最後に確かめる形をすすめます。
弊社で動いている自動化の例は業務の自動化のページにまとめています。御社の報告をどこまで自動にできるか分からないときは相談の窓口からご連絡ください。初回の30分は無料です。
よくある質問
データポータルとLooker Studioは同じものですか
同じ道具です。Googleの説明ではLooker Studioはデータポータルという名前になりました。
無料の定期配信で週に1回送れますか
送れます。無料版の配信は1日1回までなので週に1回や月に1回の配信はできます。
AIに前月との差を説明させてもよいですか
下書きを作らせるのはよい使い方です。ただしその数字に御社の担当者の閲覧やテストが混ざっていないかは人が確かめてから上司に出します。
GA4の数字を毎日自動で取り込めますか
取り込めます。Apps Scriptは時刻を決めて動かせるので毎日決まった時刻に取り込めます。1回の実行は6分までなので量が多いときは分けて動かします。

