飲食店のアレルギー表示は義務?ホームページに載せる店と載せない店

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飲食店のメニューにアレルギー表示をする法律の義務はありません。それでも電話でよく聞かれる店は、表示の範囲と問い合わせ先をホームページに書いておくと答える手間を減らせます。
国の説明では外食と中食(持ち帰りの惣菜など)はパッケージへの表示の義務の外にあります。一方で包装された加工食品の表示の義務は2026年4月に8品目から9品目に増えました。お客さまが気にする品目は増えているのに、店の側には決まった書き方がありません。
この記事では、まず義務の範囲がどこまでかを説明します。そのうえでホームページに品目の表を載せる店と載せない店の分かれ目と、今日やることをお伝えします。
飲食店のメニューにアレルギー表示の義務はない
食品のアレルギー表示を決めているのは食品表示法です。表示の義務があるのは、容器に包まれた加工食品です。
政府広報オンラインの食物アレルギーの特集では、外食と中食ではパッケージへの特定原材料の表示が義務付けられていないと説明しています。特定原材料は表示の義務がある食品のことです。同じ特集では、外食での情報提供は店ごとの判断に任されているとも書かれています。
つまり店内で食べる料理のメニューに、品目を書かなかったからといって法律に反するわけではありません。ホームページに書くかどうかも店が決めることです。
飲食店のアレルギー表示は義務ではなく、書くかどうかと書き方は店が決めます。
義務の品目は2026年4月から9品目になった
義務が無くても、お客さまは包装された食品の表示を見慣れています。だから店に聞くときも、同じ品目を思い浮かべて電話をかけてきます。
消費者庁は包装された加工食品の特定原材料にカシューナッツを加えました。消費者庁の食物アレルギー表示の改正の資料に載っている改正後の品目は次の9つです。
- えび
- かに
- くるみ
- 小麦
- そば
- 卵
- 乳
- 落花生(ピーナッツ)
- カシューナッツ
仙台市の食品表示の説明(2026年5月14日更新)によると、改正は2026年4月1日付です。カシューナッツの表示には2028年3月31日までの猶予があります。あわせて、表示をすすめる品目にピスタチオが加わりました。
店のホームページで品目の表を作るなら、この9品目を列に並べるのがいちばん伝わりやすい形です。お客さまが見慣れた並びなので、電話で同じことを聞き直される手間も減ります。
ホームページに表を載せるなら、包装された食品と同じ9品目を基準にします。
国が進めているのは正しい情報を伝えること
義務は無くても、国は外食での情報提供を進めています。消費者庁の外食と中食の食物アレルギーの取り組みでは、事業者向けのパンフレットと動画を出しています。消費者向けのパンフレットには、意図しない混入(コンタミネーション)に注意するという章があります。
混入は、その料理の材料に入っていない品目が調理の途中で混ざることです。たとえば同じ揚げ油や同じまな板を使うと起こり得ます。材料の表だけを見せると、混ざるおそれまでは伝わりません。
ここが表を載せるときにいちばん気をつけたい点です。表に「卵なし」と書けば、お客さまは卵が入らない料理だと受け取ります。調理場で混ざるおそれがあるなら、その説明も一緒に書く必要があります。
メニューの入れ替えも同じです。季節の料理を足したのに表を直し忘れると、ホームページの情報と実際の料理がずれます。載せた情報が古いままになることは、何も載せないことより困る結果につながります。
表を載せる店は材料と混ざるおそれと確かめた日まで書き、メニューを変えるたびに直します。
品目の表を載せる店と相談の案内だけにする店
ここまでを踏まえると、決め手は表を正しく保てるかどうかです。次の表で御社の店がどちら側かを確かめてください。
確かめること | 品目の表を載せる | 相談の案内だけ載せる |
|---|---|---|
料理ごとの材料 | レシピで9品目の有無を答えられる | 仕入れた品の中身が分からない料理がある |
調理場で混ざるおそれ | どの料理で混ざり得るかを言葉で説明できる | 揚げ油や器具を分けているか説明できない |
メニューの入れ替え | 入れ替えは季節に数回で表もその日に直せる | 日替わりが多く表を直し続けられない |
3つとも左側なら、9品目の表をホームページに載せてください。表の上に混ざるおそれの説明と最後に確かめた日を書きます。
1つでも右側があるなら、表は載せずに相談の案内だけを載せてください。「アレルギーのある方は来店の前にお電話ください」と書き、受け付ける時間を添えます。分からないことを分からないと書く方が、お客さまは判断しやすくなります。
御社の店が今日やること
どちら側でも、まず次の4つから始められます。
- この1か月にアレルギーのことで受けた電話の数をメモする
- メニューの料理ごとに9品目が入っているかをレシピで確かめる
- 揚げ油やまな板などを料理ごとに分けているかを書き出す
- 上の表に当てはめて、表を載せるか相談の案内だけにするかを決める
やりがちなのは、表をメニューの写真の中に文字として入れてしまうことです。写真の中の文字はスマホで拡大しないと読めず、直すたびに写真を作り直すことになります。表はページの文字として載せる方が直しやすくなります。管理画面のどこを自分で直せるかは業種ごとの決め方を別の記事で紹介しています。
ホームページのどこに何が載っているかを外から確かめたいときは、無料のサイト診断を使えます。
弊社がやっていること
弊社は2017年から300件以上のサイトやシステムを作ってきました。他社が作ったサイトの保守を引き継いだのは70社ほどです。
自分で直す時間が取れない店には、更新の代行もしています。依頼を受けてから1営業日ほどで反映するのが目安です。季節の料理を足す日に、表の直しも一緒に頼めます。
一方で、アレルギーの安全を弊社が判断することはしません。表に書く品目と混ざるおそれの中身は店で決めていただきます。弊社がするのは、決めた内容を正しく載せて直し続けられるようにすることです。医療に関わる助言もしていません。
電話がほとんど無い店なら、ホームページを作り直すまでもありません。今のページに相談の案内を1行足すだけで足ります。来店前に見られるページ全体の見直しは保存されたのに来店されない理由の記事でも書いています。
サイトの制作と更新の代行の料金は料金の一覧にまとめています。御社の店に合う載せ方が分からないときは相談の窓口からご連絡ください。初回の30分は無料です。
よくある質問
テイクアウトの惣菜にもアレルギー表示は要りませんか
店で作ってその場で売る惣菜はパッケージへの表示の義務の外にあります。包装された食品を仕入れて売る場合は作った会社の表示が付いているのでその表示をそのまま見せてください。
9品目以外のアレルギーも表に入れた方がいいですか
表をすべての品目に広げると直す手間が増えて古くなりやすくなります。表は9品目にとどめてそれ以外は来店前に相談してほしいと書く方が正しい情報を保てます。
Googleマップの店の情報にも書いた方がいいですか
ホームページとGoogleマップで書いてあることが違うとお客さまが迷います。どちらかに書くなら同じ文を使い直すときは両方を同じ日に直してください。
表を載せたら問い合わせの電話はなくなりますか
電話がなくなるとは言えません。表と混ざるおそれの説明を見たうえで確かめたい方からの電話は残るので受け付ける時間を書いておきます。