GA4の管理者が前任者だけ|権限を足せるのは管理者だけという決まり

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「前任者が辞めてからGA4に新しい担当者を足せない」と困っている担当者は多いです。GA4でユーザーを足したり外したりできるのは管理者の役割を持つ人だけなので、管理者が前任者だけのままだと社内の誰も権限を直せません。前任者に連絡がつくうちに、会社で使うアカウントを管理者に足してもらうのが一番確かな方法です。
アナリティクスヘルプでは、GA4の役割は管理者・編集者・マーケティング担当者・アナリスト・閲覧者・なしの6つでユーザーを管理できるのは管理者だけと説明されています(アナリティクスヘルプのアクセス管理の説明・2026年10月に確認)。設定をすべて変えられる編集者でも、ほかの人を足すことはできません。
この記事では、GA4の6つの役割の違いと管理者が前任者だけのときに起きることを順に説明します。そのうえで御社が今すぐ直す側かどうかを見分ける基準をお伝えします。
GA4の権限は6つの役割で決まる
GA4では、見る人ごとに役割を1つ割り当てます。役割によって見られるものと変えられるものが決まります。
- 管理者:アナリティクスのすべてを管理でき、ユーザーの追加や削除もできる
- 編集者:プロパティ(サイトごとの計測の単位)の設定をすべて管理できるが、ユーザーは管理できない
- マーケティング担当者:オーディエンスやイベントを作ったり直したりできる
- アナリスト:自分で作ったデータ探索をほかの人と共有できる
- 閲覧者:設定とデータを見られる
- なし:その場所に役割が割り当てられていない
同じヘルプでは、役割はアカウントとプロパティのどちらにも割り当てられると説明されています。アカウントで割り当てた役割は、その下のすべてのプロパティに引き継がれます。会社で複数のサイトを計測しているなら、アカウントの側で誰が管理者かを見ることが大切です。
GA4で何ができるかは、その人に割り当てられた役割で決まります。
ユーザーを足せるのは管理者だけ
前の節の6つのうち、ほかの人を足したり外したりできるのは管理者だけです。アナリティクスヘルプのユーザーの追加の説明では、ユーザーを追加したり変更したりするにはアカウントかプロパティの管理者の役割が必要とされています(アナリティクスヘルプのユーザーの追加と削除の説明)。
ユーザーを外すときの決まりはさらに厳しく、アカウントの管理者でなければ削除できません。管理者の役割を持つ人がほかにいない場合は、その管理者は自分自身を削除できないとも書かれています。
そのため管理者がいない状態にはなりにくいのですが、問題は誰が管理者として残っているかです。前任者の個人のGoogleアカウントだけが管理者なら、前任者が辞めたあとも管理者の席は前任者のまま残ります。
編集者や閲覧者の役割しか無い人は、自分の権限を上げることも新しい担当者を足すこともできません。
管理者が前任者だけだと社内の誰も直せない
ここまでの2つの節を合わせると、管理者が前任者だけの会社で何が起きるかが分かります。新しい担当者を足すことも外部の制作会社に見てもらうことも、前任者にしかできません。
前任者に連絡がつくなら、前任者にGA4を開いてもらえばその場で直せます。管理からアクセス管理を開き、権限の一覧の「+」から「ユーザーを追加」を選びます。会社で使うGoogleアカウントのメールアドレスを入れて管理者の役割を選び、「追加」を押せば終わりです。
連絡がつかなくなると、GA4の画面から社内で権限を直すことはできません。編集者や閲覧者の役割ではほかの人の権限を変えられないので、前任者に連絡がつくうちに直すことが大切です。
管理者が前任者だけなのに気づいたら、前任者と連絡が取れるうちに会社のアカウントを管理者に足してもらいます。
続けていい会社と今すぐ直す会社
ここまでの話を表にまとめます。御社のGA4の今の状態を当てはめてください。上司に説明するときにもそのまま使えます。
確かめること | 続けていい | 今すぐ直す |
|---|---|---|
管理者の人数 | 2人以上いる | 1人だけ |
管理者のアカウント | 会社で管理しているアカウント | 前任者や個人のGmailのアカウント |
管理者の今の状況 | 今も社内にいて連絡がつく | 辞めた人か辞める予定の人 |
担当者自身の役割 | 管理者 | 編集者か閲覧者 |
4つとも左の列なら、今のまま続けて大丈夫です。担当者が替わるときだけ、新しい担当者を管理者に足してから前の担当者を外します。
1つでも右の列があるなら、今週のうちに会社のアカウントを管理者に足してください。管理者の役割は会社で管理しているアカウント2つ以上に持たせておくと、1人が辞めても困りません。
御社が今日やること
次の4つは今日確かめられます。
- GA4を開いて管理からアクセス管理を開き、アカウントとプロパティの両方で誰が管理者かを見る
- 管理者のメールアドレスが会社で管理しているアカウントか前任者の個人のアカウントかを確かめる
- 管理者が前任者だけなら、前任者に連絡して会社のアカウントを管理者に足してもらう
- 足してもらえたら、自分の役割が管理者になっているかをアクセス管理で確かめる
やりがちな失敗は、新しい担当者を足す前に前任者を外してしまうことです。外すのは、会社のアカウントが管理者に入ったことを確かめてからにしてください。
GA4の数字を毎月の報告にまとめる手間を減らしたいときは、GA4のレポートの定期配信の記事も参考になります。
弊社がやっていること
弊社はこれまで他社が作ったサイトの保守を70社ほど引き継いできました。引き継ぎでは管理画面やサーバーに入れるかを確かめ、弊社用の管理者アカウントを作ります。そのうえで使われていない古いアカウントを洗い出し、誰が何を持っているかを分かる形にしています。
前の制作会社や前任者からログイン情報を受け取るときの流れは、管理会社を変えるときの手順の記事で説明しています。
一方で弊社をすすめない場合もあります。
- 会社で管理しているアカウントがすでに2つ以上管理者に入っているなら、弊社に頼む必要はありません
- 前任者に連絡がつかないときに、Googleに管理者を移してもらえるとは約束できません
保守と更新の料金は料金の一覧に載せています。GA4やWordPressの権限が誰にあるか分からず迷うときは相談の窓口からご連絡ください。初回の30分は無料です。
よくある質問
編集者の役割があれば新しい担当者を足せますか
足せません。編集者はプロパティの設定をすべて変えられますが、ユーザーの管理は管理者だけができます。
前任者が管理者のまま辞めたらどうなりますか
前任者の席は管理者のまま残ります。社内のほかの人は権限を変えられないので前任者に連絡して会社のアカウントを足してもらいます。
管理者は何人いればよいですか
会社で管理しているアカウントが2つ以上管理者に入っていれば1人が辞めても困りません。前任者や個人のアカウントだけにしないでください。
アカウントとプロパティのどちらで管理者にすればよいですか
複数のサイトを計測しているならアカウントの側で管理者にします。アカウントで割り当てた役割は下のすべてのプロパティに引き継がれます。