2026.10.18WEB制作

SSL証明書の有効期間が47日に短縮|手作業の更新をやめる時期と確かめ方

AUTHORCreavePlus 編集部
SSL証明書の有効期間が47日に短縮|手作業の更新をやめる時期と確かめ方
この記事の目次

SSL証明書の有効期間の短縮で御社がやることは、証明書が自動で更新されているかを確かめることです。自動で更新されているなら作業は要りません。手作業で更新しているなら次の更新までに自動に切り替えてください。

証明書の最長の有効期間は2026年3月15日に398日から200日になりました。2029年3月15日には47日まで短くなります。47日なら年に8回ほどの更新が要る計算です。

この記事ではまず有効期間がどう短くなっていくかを説明します。そのうえで手作業の更新がなぜ間に合わなくなるのかと、御社がどちら側かを決める表と今日やることをお伝えします。

SSL証明書の有効期間は2026年3月から200日になった

SSL証明書は、サイトとの通信を暗号にして本物のサイトだと示す電子の証明です。アドレスが https:// で始まるサイトには必ず入っています。証明書には有効期間があり、期限が切れた証明書は使えなくなります。

この有効期間の上限を決めているのは、証明書を出す会社とブラウザの会社が集まるCA/Browser Forumという団体です。2025年4月11日に、上限を398日から47日へ段階的に短くする案が可決されました(CA/Browser Forumの可決の発表)。証明書を出す側は25社が賛成して反対は0社でした。Apple・Google・Microsoft・Mozillaのブラウザの4社もすべて賛成しています。

最初の短縮は2026年3月15日に始まりました。証明書の会社DigiCertの資料によると、この日から上限は200日です(DigiCertの有効期間の短縮についての資料)。

年に1回の更新で済んだ時代は2026年3月で終わりました。

2027年に100日になり2029年には47日まで短くなる

短縮は1回では終わりません。同じDigiCertの資料では、上限は次のように短くなっていきます。

いつから

証明書の最長の有効期間

1年に要る更新の目安

2026年3月14日まで

398日

1回

2026年3月15日から

200日

2回

2027年3月15日から

100日

4回ほど

2029年3月15日から

47日

8回ほど

更新の回数の目安は365日を上限の日数で割ったものです。実際には期限の少し前に更新するので、回数はこれより多くなります。

無料の証明書を出しているLet's Encryptも独自に期間を短くします。今の標準の90日を2027年2月10日に64日へ、2028年2月16日に45日へ短くすると発表しています(Let's Encryptの2025年12月の発表)。

証明書の種類にかかわらず、更新の回数はこれから毎年のように増えていきます。

年に1回の手作業の更新では間に合わなくなる

ここまでの表を踏まえると、問題になるのは有効期間の長さそのものではありません。だれかが手で更新しているサイトでは、更新の回数が増えるほど忘れる回数も増えます。

年に1回なら、担当者が予定表に入れておけば何とかなりました。47日になると、およそ1か月半ごとに同じ作業が来ます。担当者が替わったり休んだりした月に1回でも抜ければ、その日から証明書は期限切れです。

Let's Encryptも同じ発表の中で、手作業での更新はすすめないと書いています。そのうえで自動の更新が止まったときに知らせる見張りを置くよう求めています。

見張りが要るのは、自動の更新が予定どおりに動かなかったときに気づくためです。自動にしたから終わりではなく、期限の日付が延びているかをときどき見る人が要ります。

これからは「自動で更新する」と「止まったら気づく」の2つがそろって初めて安心できます。

御社がどちら側かは更新の仕方で分かれる

判断の基準は証明書の値段や種類ではありません。証明書がだれの手も借りずに更新されているかどうかです。次の表で御社がどちら側かを確かめてください。上司に見せる資料にもそのまま使えます。

確かめること

今のままでいい

見直す

更新の仕方

サーバーの管理画面で自動の更新がオンになっている

毎年だれかが手で申し込んで入れ替えている

前回の更新

だれも作業していないのに期限が延びている

前回いつだれが更新したか分からない

期限が近いときの知らせ

知らせのメールが御社の今の担当者に届く

辞めた人や前の制作会社に届いている

サーバーとドメインの名義

御社の名義で管理画面に入れる

だれの名義か分からず入れない

4つとも「今のままでいい」側なら、有効期間が短くなっても御社の作業は要りません。年に1回だけ期限の日付が延びているかを見れば十分です。

1つでも「見直す」側があるなら、2027年3月15日の100日になる前に自動の更新へ切り替えてください。名義が分からない行があるなら、切り替えより先に管理画面に入れる状態を取り戻すのが先です。

御社が今日やること

次の4つは、どれも10分ほどで確かめられます。

  1. ブラウザで御社のサイトを開き、アドレスの左の印から証明書の有効期間の終わりの日を見る
  2. サーバー会社の管理画面に入り、SSLの設定で自動の更新がオンかを見る
  3. 期限の知らせのメールがだれのアドレスに届く設定かを確かめる
  4. 上の表に当てはめて、今のままでいい側か見直す側かを上司に伝える

よくある失敗は、有料の証明書を買ったので長く使えると思い込むことです。有料でも無料でも上限の日数は同じです。有料の証明書を手で入れ替えているなら、自動で更新できる方法があるかを証明書の会社かサーバー会社に聞いてください。

前の制作会社が手で更新していた場合は、管理会社を替えるときの引き継ぎの確かめ方もあわせて見てください。サイトの外から分かる状態を先に知りたいときは無料のサイト診断で確かめられます。

弊社がやっていること

弊社はこれまで他社が作ったサイトの保守を70社ほど引き継いできました。引き継ぐときは、まずログインせずに外から見える状態を確かめます。WordPressの版やプラグインと並んで、SSLの状態もこのときに見ます。

そのあとでドメインとサーバーの名義とログイン情報を確かめます。何かを触る前にファイルとデータベースを丸ごと控えに取ります。戻せることを確かめてから作業に入ります。保守を始めるまでは2週間ほどです。

何も起きていないように見えるサイトほど中身を確かめる理由は、年末の攻撃についての記事にも書きました。

一方でサーバー会社の自動の更新がすでにオンになっていて、知らせが今の担当者に届いているなら弊社に頼む必要はありません。証明書の更新を保守に含むかは相談のときにお伝えします。

保守と引き継ぎの点検の料金は料金の一覧にまとめています。御社の証明書がどちら側か分からないときは相談の窓口からご連絡ください。初回の30分は無料です。

よくある質問

今使っている証明書もすぐに200日になりますか

短くなるのは決まりの日より後に出される証明書です。今の証明書は期限まで使えて次の更新から短い期間になります。

有料の証明書なら長く使えますか

有効期間の上限は有料でも無料でも同じです。有料の証明書を手で入れ替えているなら自動で更新できる方法を証明書の会社に聞いてください。

証明書の期限が切れるとどうなりますか

期限の切れた証明書はブラウザで安全な接続として扱われません。お客さまが開くと警告の画面が出るので気づいたらすぐに更新してください。

自動で更新されているかは自分で確かめられますか

ブラウザで有効期間の終わりの日を見て前に見た日より延びていれば自動で更新されています。サーバーの管理画面のSSLの設定でも確かめられます。

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