2026.10.16CMS・更新性

microCMSとWordPressの比較|選び方は更新する人で決まる

AUTHORCreavePlus 編集部
microCMSとWordPressの比較|選び方は更新する人で決まる
この記事の目次

microCMSとWordPressの比較で迷っている方に、先に結論をお伝えします。どちらが合うかはソフトの良し悪しではなく、誰がどこを更新するかで決まります。担当者がページの形まで自分で増やすならWordPressが合い、決まった場所だけを更新するならmicroCMSが合います。

WordPressは今も世界のサイトの39.7%で動いています。microCMSを勧められたからといって、WordPressが古くて使えないわけではありません。

この記事では2つの違いを「誰が何を受け持つか」から順に説明します。そのうえで御社に合う方を決める表と、今日やることをお伝えします。

WordPressはサーバーと手入れを御社が受け持つ

調査会社のW3Techsによると、WordPressは世界のサイトの39.7%で使われています。CMS(ホームページを更新するための管理ソフト)が分かるサイトの中では58.5%です(W3Techsの集計・2026年10月15日時点)。

WordPressは御社が借りたサーバーの上で動きます。サイトの見た目も管理画面も記事のデータも、同じサーバーの中にあります。

そのためサーバーの手入れも御社の側の仕事です。WordPress公式はPHP(WordPressを動かすプログラムの言葉)の8.3以上とMySQL 8.0以上かMariaDB 10.11以上をすすめています(WordPress公式の動作環境・2026年10月16日に確認)。HTTPSに対応したサーバーで動かすことも求めています。

プラグイン(機能を足す追加の部品)の更新も同じです。プラグインの自動更新はWordPress 5.5から使えるようになりました(WordPress公式の説明)。ただし管理者がプラグインごとに選んでオンにする必要があります。

WordPressは自由に作れる代わりに、サーバーと部品の手入れを御社が持ちます。

microCMSは中身だけを預かり表示の部分は別に作る

microCMSはWordPressと受け持つ範囲が違います。microCMSには表示の部分が無く、サイト本体はmicroCMSの外に作ります(microCMS公式の企業向けの説明)。

お店に例えると、microCMSは商品をしまっておく倉庫です。お客さまが見る売り場(サイトの見た目)は、制作会社が別に作ります。担当者は倉庫に商品を入れるだけで、売り場の棚に並びます。

倉庫の手入れはmicroCMSが受け持ちます。microCMS公式は、セキュリティに関わる裏側をmicroCMSが受け持つと説明しています。2022年4月22日にISO 27001(情報の安全を守る国際規格)の認証を取っています。過去35日分のデータのバックアップも保管しています(microCMS公式のセキュリティの説明)。

前の節のとおり、WordPressでは部品の手入れを御社が持ちます。microCMSではその部分の多くをmicroCMSが持ちます。

microCMSは中身の置き場所だけを借りて、見た目は制作会社が作る形です。

違いは誰がどこまで更新できるかに出る

受け持つ範囲が違うので、担当者が触れる範囲も変わります。

WordPressでは管理画面からページを足せます。テーマ(見た目の型)やブロックを組み合わせれば、新しい形のページも担当者が自分で作れます。

microCMSで担当者が触れるのは、制作会社が決めた入力欄だけです。たとえば「お知らせ」なら、タイトル・日付・本文・画像の欄に入れれば公開されます。見たことのない形のページを足したいときは、制作会社が売り場の側を作り足します。

更新する人の数にも違いが出ます。microCMSのTeamプランのメンバーは3人までで、追加は1人1,200円です。人ごとに編集できる範囲を分ける権限管理は、月75,000円からのBusinessプラン以上で使えます(microCMS公式の料金プラン・2025年6月10日改定の料金・税抜)。

ページの形まで自分で変えたいならWordPressで、決まった欄だけを更新するならmicroCMSで足ります。

費用は月額より作る費用と手入れの手間で差がつく

microCMSの月額はHobbyが0円でTeamが4,900円からです(microCMS公式の料金プラン・税抜)。Hobbyは個人の小規模なプロジェクト向けと書かれています。会社のサイトで使うときはTeam以上で考えてください。

ただし月額だけで比べると判断を誤ります。microCMSには見た目の部分が無いので、売り場を作る制作費が別にかかります。WordPressは見た目の型を使えば作る費用を抑えやすい一方で、サーバーとプラグインの手入れが毎月続きます。

WordPressを続ける場合と載せ替える場合の5年分の費用の比べ方は別の記事にまとめました。microCMSでできることの基本の説明も別の記事にあります。

比べるのは月額ではなく、作る費用と毎月の手入れを足した数年分の合計です。

御社に合うのはどちらかを表で決める

ここまでの違いを、御社に当てはめて決めてください。上司に見せる資料にもそのまま使えます。

確かめること

WordPressが合う

microCMSが合う

更新する場所

新しい形のページを担当者が自分で足したい

お知らせや実績など決まった欄だけを更新する

手入れする人

毎月プラグインとサーバーを更新する人がいる

手入れできる人がいない

更新する人の数

人ごとに細かく権限を分けたい

3人ほどで足りる

見た目を変える頻度

担当者がよく作り替える

作り替えは年に数回で制作会社に頼める

左の列に多く当てはまるならWordPressを選び、毎月の手入れをする人を決めてください。

右の列に多く当てはまるならmicroCMSを選び、見た目の部分は制作会社に作ってもらってください。どちらにも同じ数だけ当てはまるなら「手入れする人」の行で決めます。手入れする人がいないWordPressがいちばん危ないからです。

御社が今日やること

どちらにするかを決める前に、次の4つを確かめてください。

  1. この1年で更新したページを書き出して決まった欄だけで足りたかを見る
  2. 更新する人の名前と人数を書き出す
  3. 今のサイトがWordPressならプラグインの更新が溜まっていないかを管理画面で数える
  4. 上の表に当てはめてどちらの列が多いかを上司に伝える

よくある失敗は、月額の0円だけを見てHobbyで会社のサイトを始めることです。用途が個人向けと書かれているので、会社のサイトならTeam以上で見積もってください。

今のWordPressの状態を外から先に知りたいときは無料のWordPress診断で確かめられます。

弊社がやっていること

弊社は2017年から300件以上のサイトやシステムを作ってきました。他社が作ったWordPressの保守を引き継いだのは70社ほどです。引き継いだときに多いのは、プラグインが古いままのサイトとバックアップが取られていないサイトです。

WordPressを続ける会社には、毎月の保守を受け持ちます。引き継ぐときは何かを触る前にファイルとデータベースを丸ごと控えに取ります。そのうえで試しの環境で更新してから本番を更新します。保守を始めるまでは2週間ほどです。更新代行は依頼を受けてから1営業日ほどで反映します。

弊社のサイトはWordPressからmicroCMSとNext.jsに載せ替えました。ただし全ての会社に載せ替えをすすめることはしません。WordPressの手入れが毎月続いている会社には、今のまま使い続けることをすすめます。担当者がページの形まで自分で増やしたい会社にも、microCMSはすすめません。

料金は料金の一覧にまとめています。御社がどちらに合うか分からないときは相談の窓口からご連絡ください。初回の30分は無料です。

よくある質問

microCMSは無料で会社のサイトに使えますか

無料のHobbyは個人の小規模なプロジェクト向けと公式に書かれています。会社のサイトは月4,900円からのTeam以上で考えてください。

microCMSにすれば手入れは要らなくなりますか

microCMSの裏側の手入れはmicroCMSが受け持ちます。ただし制作会社が作った見た目の部分の更新やログインの管理は続きます。

今のWordPressからmicroCMSに載せ替えるべきですか

毎月プラグインとサーバーの手入れが続いているなら載せ替える必要はありません。手入れする人がいないなら載せ替えか保守の依頼のどちらかを決めてください。

microCMSでも担当者が自分でページを足せますか

制作会社が用意した形のページなら担当者が足せます。新しい形のページは制作会社が見た目の部分を作り足します。

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どうやって調べるか
  1. 1
    公開されている情報だけを読む

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  2. 2
    世界で報告されている事例と照らし合わせる

    集めた情報をWordPress.orgが公開している全バージョンの安全性の一覧、プラグインの最新版と更新履歴、公表されている脆弱性の報告と照らし合わせます。

  3. 3
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